Re: 結婚生活がイメージできない ( No.1 ) |
- 日時: 2012/07/02 08:01
- 名前: ろうにん
- 拝読しました。
過去を振り返って、自分を受け入れて前へ 進めるかどうかは、彼氏さんとは関係なく、 あなた自身の問題ですね。
父と娘の関係が、娘の恋愛感に強く作用するのですが、 自己分析ができていらっしゃるので、そのことは はぶきます。
結婚に大切なことといえば、色々な人間関係に共通して言えますが、 お互いの違いを認め合えるかということ。
認め合った上で、あるていど、結婚に対して同じイメージを もてるかどうか。
たとえば、片方は、子供も作ってアットホームな家庭を、 片方は、子供は欲しくない、恋人感覚でいたい、という ような、結婚に対してまったく違うイメージをもったまま、 歩みよりもできないまま、『結婚すれば変わるだろう』 などと期待して結婚しても、うまくいくことはありません。
こんなふうに、単純に言い切れるものではありませんが、
彼に対して、嫌なところ── 許せること、我慢できること、 なれれば大丈夫と思えることを差し引いても── それが、彼の美点よりも多く、あなた自身が引けない 一線である、というところから動けないのであれば、 結婚相手としては、難しいかもしれませんね。
お互いを知る時間や、話し合うことも、まだまだ 足りないのではないでしょうか。
何でも隠さず、すべて話し合えばいいということはありませんが、 押し付けあうのではなく、お互いを理解するために、 話すべきことは話したほうがいいでしょう。
文面からは、彼自身、不満は口にしても、あなたがなぜ、 『そういうあなたなのか』というところを、考えようとしては いないように感じます。
自分の気持ちよい世界の中に、気持ちのよい彼女を、 自分の思うとおりに付け加えたい、そういう幼さを感じます。
人は、自分の気持ちは話さずに察してもらいたがり、 相手に対しては、思っていることを話してほしい、と 求めるものです。それが、すれ違いを生んだりします。
自分自身を認めて、受け入れることができれば、拒絶をおそれて、 心を隠そうとする必要はなくなります。
結婚よりも、まずそこがスタートでしょうし、それが何とか がんばれれば、他人に対する理解の思いも深まるのではないでしょうか。
父親との関係にも少し関わりますが、男性はしっかりしていて、 間違ったことをせず、頼れてという、理想の父親像を求めている 面もありそうですね。
ところが、たいていの男性は、『大きな子供』のまま年をとりますし、 親といえども一人の人間で、間違いも、失敗もするものです。 神様ではありません。
間違うし、失敗もする。でも、精一杯愛情をこめて、がんばって、 子供を育てるものです。ネグレトや暴力など、そうでない親も 多いのは残念ですけれども。
このあたりは、たとえ欠点があっても、人は愛し合うのだと いうことではないでしょうか。
自分のペースに合わせて、自分と向き合うこと、彼に対して 話しておきたいこと、彼から聞いておきたいこと、それらを ひとつひとつ試みていけば、あなた自身のものさしがもっと はっきりして、考え方もよりすっきりと見えてくるのではないでしょうか。
彼にどう伝えれば、ということは、相談内容がよくまとまっていますから、 『話し合ってみたい』のなら、直接そのとおりに話して、話しながら、 彼の反応を見ればよいでしょう。
まずは、自分のことを最後まで、しっかり話したい、聞いて欲しい、 というのであれば、たとえば、手紙にすれば、彼に話を中断される こともないでしょう。
お互いに思っていることを伝え合うことができなければ、 そもそも、結婚生活は成り立ちません。
結婚前の問題は、結婚してからも続きますから、いまのうちに、 あせらずゆっくり考えてもいいと思いますよ。
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Re: 結婚生活がイメージできない ( No.2 ) |
- 日時: 2012/07/02 13:29
- 名前: こころ
- ろうにんさん
とても詳しく的確なご回答をありがとうございました。ろうにんさんが、ほかの方に回答してあるのを拝見させていただいていました。いつも、的確に丁寧に答えていらっしゃったので、私もろうにんさんに読んでもらえたらなと思っていました。そのろうにんさんからご回答いただきとてもうれしいです。 さて、父とのことまったくその通りだと思います。少し今回の彼との話とはそれるのですが、是非ろうにんさんに聞いていただきたいことがあるのです。
私は3人娘の末っ子です。私の父は冗談で私が幼稚園の頃異常に私だけをお姫様のようにかわいがり、上2人の姉を家来ように扱っていました。でも、そのかわいがり方が異常で顔中をなめたり、キスしたり、だったので私はそうされるのが大嫌いで、ある日父に「好きでも嫌いでもない」と伝えました。すると、父が突然私と話さなくなり、その後異常にかわいがることもしなくなりました。きっと父はその言葉にショックを受けて、反省したのだと思います。父が私と話をしてくれなかった期間は2,3日だったのかも1,2時間だったのかもしれません。ですが、幼なかった私にとって、話をしてもらえなくなった期間はとてもながく感じられたのです。嫌われるのが怖い、そういう感情はここからきているのではないかと思うのです。 「過去を振り返って自分を受け入れる」というろうにんさんの言葉でこのことが私の中で未だに強く心に刻まれているんだと実感しました。また、姉づてに聞いたのですが、父は私たちが20歳になった時にそれぞれを連れ出して飲みに連れていってくれました。私も連れていってもらったのですが、姉から「私の時は一番話が盛り上がらなかった。あいつは何を考えているのか分からず、教えてくれないからさびしい」と言っていたと聞かされたことを思い出しました。 自分を相手に伝えていくために自分を認めて受け入れるというのはどういうことでしょうか? また、親も一人の人間だということは父が躁鬱病になった時に身を持って体験しました。躁の時の父は多重人格者のようで子供のようになってみたり、気が狂ったようにわめいてみたりと家族をかきましました。母は精神的にも経済的にも父に全面的にたよっていたので、父の病気の時に改めてそのことを反省していました。私は父も母もそれぞれ大好きですが、二人はお世辞にもいい結婚生活を送っているとは思えません。そのことも私の結婚観に大きく影響しているのだと思います。
きっと、今回のことは結婚うんぬんというよりも、もっと今の彼とお互いに話をしてお互いを認めていく必要があるということだと着目点がはっきりしたように思います。私が感情表現が苦手な上に、彼も話を聞くのが下手(話の腰を折る)なので、すぐには難しいと思いますがチャレンジしてみたいと思います。 ろうにんさん、本当にありがとうございました。
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Re: 結婚生活がイメージできない ( No.3 ) |
- 日時: 2012/07/02 17:04
- 名前: ろうにん
- こころさん
あらためまして、こんにちは。
自分を認めて、受け入れるというのは、 言葉自体が使われすぎて今ひとつ実感に欠けたりするのですが、 色々な意味があると思います。
その前に、ちゃんと過去を振り返ってみて、 今の自分がどうなのか、なにが、今の自分を作っているのか、 感情的にならず、客観的に考えることができている。
それはもう、すでに自分を受け入れて、 前を向いて進みだしているのだと、 ご自身に気づいてあげてくださいね。
経験によっては、それはとても難しいことなのですが、 あなたはそれを恐れずにおりますから、 生きていくことへの、心の強いスタミナがあるご自身を、 今までがんばったね、お疲れさまと、大いに認めて、 優しくしてあげましょう。 これからも、大変ですからね。
受け入れるというのは、許すことに似ています。 もし、自分のいやなところを許せずに、『こんな私はダメだ』と 思い続けているとしましょう。
あなたに思いのある誰かは、もしかしたら、それでいいんだよ、 そのままでいいんだよと、言ってくれるかもしれません。 許してあげると、言ってくれるかもしれません。 それは時に、心の救いになることもありますが、 自分と死ぬまで一緒にいるのは、自分自身です。
ですから、自分で自分を許してあげる、ということが できなければ、不安は消えないと思うのです。
欠点がある自分でも、それだけではない。欠点、美点と、 シンプルなものだけで、出来上がっているわけでもありませんよね。 たとえばよく言われるように、優しいという美点は、 相手との関係によっては優柔不断にもなることです。
たとえが微妙ですが、私も中高年にさしかかり、髪が薄くなっていく わけですが(笑)、はげた自分でも、おそらく自分のことが 好きいられます。 なので、他人が、『はげた俺なんてダメだ』と落ち込んでいても、 『いや、それでも人は愛し合いますよ』と、自信を持って言えます。
はげた自分を許す、ということですね(笑)。
そして、許せるのは、自分を好きだからです。 自己愛におぼれるような、過剰なものではなくて、 『それでいいんだよ』と、ごく自然に、そのままの 自分に宣言してあげる。
自分を受け入れよう、好きになろうという処方の言葉がたくさん 使われるのは、そういうことではないでしょうか。
自分に気づくから、自分が悩むように、他人も悩むのだとわかる。 あなたがこういうあなたであるように、誰かは、そういう誰かなのだと 認められる。
心を自立させよう、ともよく言いますね。 これも、自分に気づく→まるごと許して、認めてあげる→好きになる ということの、延長にあるのだと思います。
自分を許せず、好きになれなくて、それを他人に求めてしまう場合も、 多くありますよね。
誰かこんな私を許してください、好きになってくださいと。
誰かがそうしてくれたとしても、心の底では、
『自分で自分がこんなに嫌いなのに、そんな自分を好きなわけがない』
という不安でいっぱいですから、相手のことを、信じることも、 信頼することもできない。
愛情を確認するから、それを伝えているのに、 『本当なのか』と疑ってしまう。
それが繰り返されるから、相手は疲れて、離れてしまう。
『こんな私』を許すのも、好きになるのも、まずは自分だと思うのです。
私はたまに、料理で表現しますが、
シェフが、『私の作った料理です。まずいです。こんな料理を作る自分が嫌い。許せない。でも誰か食べてください。そして、おいしいって言ってくれませんか』 ・・・・・・といわれたら、まあ、無理ですよね。
せめて、 『これが私の料理です。未熟なところもありますが、一生懸命に作りました。お口に合うと幸いです』
他人に自分を伝えるときは、後者のようにありたいものです。
長くなってしまって申し訳ありませんが、
『自分を相手に伝えていくために自分を認めて受け入れるというのはどういうことでしょうか?』
私なりの答えは、言いましたように、 『あなたはもう、それができようとしている』 ということです。
私の書いた返信ではなく、ご自身の最初の相談と、 二度目の返信を、誰か違う知り合いの相談だと思って、 読み返してみましょう。
たった一日の間で、 『このひとは、自分自身のことをよくわかっているな。 過去を落ち着いて振り返っている。その上で、これから どうしていきたいか、ちゃんと考えられるようになっている』 と感じないでしょうか。
たった一日です。
それは、あなたがもう、自分で自分にスイッチを入れているからです。 自分を受け入れるのも、好きになるのも、そうと決心すれば、 そのときからはじまるのだということを、ご自身がもう、 やっておられるのですね。
そして一点、私は父を亡くしていますが、そのときに母がこう言いました。
『子供たちにはわからない、私と父さんだけの世界、幸せがあった』
心さんのご両親も、きっとそうであると思います。
あなた自身の投稿の中に、なによりも、強く前向きなあなたの姿があります。
自分を知ることが、気づくことが、『自分に自信を持つ』という ことではないでしょうか。
ですので、今の自分に自信を持って大丈夫です。 心も自立しようとしています。
ですから、たとえ彼との縁がなくなることがあっても、 それにすがらずに進めるでしょう。
長文、失礼いたしました。
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Re: 結婚生活がイメージできない ( No.4 ) |
- 日時: 2012/07/03 01:06
- 名前: こころ
- ろうにんさん、
再度、丁寧なご返信ありがとうございました。自分を許してあげられること、好きになることという言葉がこころにしみました。何度もこういった言葉は聞いてきましたし、その度にそうだよなと納得はしていたものの今回、改めてその大切さを実感しています。 事実、私は自己肯定感があまり高くはありません。様々な要因があると思うのですが、そのためにまさに、
『自分で自分がこんなに嫌いなのに、そんな自分を好きなわけがない』
という不安でいっぱいですから、相手のことを、信じることも、 信頼することもできない。
という気持ちがよく分かります。よく、どうしてこんな私を家族以外の誰かが好きになってくれるんだろうと考えることがあります。口には出さないようにしています、今の彼に対してもどうして私なんかを好きでいてくれるのだろうかと不思議に思うことが多々あります。 まずは、自分を丸ごと許して、好きになってあげなくちゃですね!言葉が自分をつくるとよくいうので、これからは今まで以上にネガティブな言葉を避け、ネガティブな思考を遠ざけていこうと思います。
本当に、ありがとうございました。
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